食道の病気(逆流性食道炎・食道がんなど)
【逆流性食道炎】胃酸や消化酵素が食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し痛みや炎症を引き起こします。
症状;胸やけ、胃の内容物や胃酸が逆流する、喉・胸部違和感や痛み、嘔吐、肺・気道への逆流物による呼吸器症状など。
【食道がん】食道の内面を覆っている粘膜に発生します。
症状;初期は自覚症状がないことが多く、がんが進行するにつれ、飲食時の違和感やつかえ感、さらに胸部痛や咳、声がれの症状が出ることがあります。
【バレット食道】食道の粘膜は扁平上皮(へんぺいじょうひ)という粘膜で覆われ、胃や腸は円柱上皮(えんちゅうじょうひ)という別の粘膜で覆われています。バレット食道は、食道下部の粘膜が胃から連続して同じ円柱上皮に置き換えられている状態で、食道がんに対してリスクが高いといわれています。
症状;胸やけや胸の痛み、呑酸(口の中に酸っぱいものが上がってくる)で、特に夜間の痛みが特徴的です。
【食道異物】食べ物や誤って飲み込んだ固形物が胃まで到達せず、食道内に詰まってしまい動かない状態です。
原因として、小児ではボタン電池や硬貨・おもちゃなど、大人では義歯や錠剤の包装(PTP:press through package)などが多くみられます。
症状;飲み込めない、嘔吐、胸痛、呼吸困難、吐血など。
【食道熱傷】高温の飲食物の摂取により、食道粘膜に熱傷を負うことがあります。
など